2019年取材予定先:シドニー /メルボルン/ロンドン/ パリ/ シンガポール / 東京 / 横浜 / 金沢

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シドニー|フォトグラファー Kimiko   

e  kimiko@joidea.com.au   m  +61 424 456 981

STORY

Location Melbourne
Work Interpreter & Translator / Beeswax Wrap Creator

Vol. 19 Chisa

ちょうど良いところで暮らす

ソムリエをする友人から彼女として紹介されたのがChisaさんとの初対面。それ以来、お互い結婚・出産を経験し、家族ぐるみでのお付き合いになります。生後2ヶ月の我が息子に「頭蓋骨切開の手術をするかどうか」という決断の日にChisaさんに通訳として病院に居合わせてもらいました。どれだけ心強かったか。今思い出しても泣けるほど、不安と緊張の中にいたからです。

 

患者さんと密接に関わる医療通訳が好きと言うChisaさん。妊婦や赤ちゃん健診をはじめ、人生の幕を閉じようとしている患者とその家族間や、警察での通訳といったシリアスな場面にも携る在豪日本人にとって心強い存在です。

東京ディズニーシーの建設現場がプロとしての初仕事で、企業のITプロジェクトの会議通訳などを経験し、2004年にワーキングホリデーでシドニーへ。オーストラリアの翻訳・通訳の国家資格であるNAATIを取得し、日豪での通算通訳歴は約20年。そのChisaさんが引越した先のメルボルンで、ビーズワックスラップ販売を始めたと聞き、どういう経緯で?!と真相を伺いにご自宅へお邪魔しました。

プラスチックのラップの代わりに使えるビーズワックスラップの存在を知ったのは約6年前。当時、毎日使う量を揃えるには価格が高いと感じ、2年ほど前から自作に挑戦。「通訳は常に黒子であり、自分を出さない仕事」と語るChisaさんが、自己表現する楽しさを見出したのがビーズワックスラップ作り。息子さんが通う学校のマーケットでの販売を勧められたのがきっかけで、ローカルマーケットへの出店やEtsyでオンライン販売をするに至ったそう。

2003年に通訳ボランティアとして参加した世界一周の船旅で、ゴミを海へ排出する光景にショックを受け、それ以来、エコバッグやリサイクルショップを多用する暮らしに。自宅の庭で収穫した野菜やハーブを使って調理し、野菜屑は堆肥に、という長年のエコなライフスタイルに、ビーズワックスラップがプラスされたのは、自然な流れだったと納得です。最近は、ひよこ豆の味噌や納豆も作るのにもハマっているそうで、塩、豆、雑穀、蜂蜜などは、持参する空き瓶に好きなだけ詰めて買えるお店へ行くのが楽しみなんだとか。「でも急いでる時はスーパーでも買い物するし、新品のも買うし、こうじゃなきゃいけないっていうんじゃなくて、できる時にする程度」という柔軟なスタンス。

この服もリサイクルショップショップで買ったの、と嬉しそうに話すChisaさんは、仕事もモノづくりも「楽しいからやっているけど、楽しくなくなったら辞める」とちょうど良いところで暮らす人なのでした。

Feb 2019